CROSS TALK営業×技術×生産

職種ごとの仕事と
会社の強み

職種ごとの役割の違いや実際の仕事内容、
今後の目標などについて。

日々、難題に挑戦し続けている先輩社員たちに
本音で語り合ってもらいました。

※記事内容および社員の所属は取材当時のものです。
  • Hさん 2008年入社
    営業部 東京営業2グループ

  • Iさん 2008年入社
    生産部 白井工場 製造グループ

  • Nさん 2006年入社
    研究開発部 研究開発2グループ

#01.それぞれの仕事内容、面白さや難しさとは?

Hさん: すべての仕事は営業から始まります。お客様を訪問し、要件や使用方法、求める品質などをヒアリング。それから技術部門に着色剤の設計開発の依頼を行います。最初に営業がお客様の成形品の知識や用途をきちんと理解していないと、最終的に良いものは作れないと思っています。

Nさん: 技術部門は、お客様の要望に応えるために試行錯誤の日々ですね。営業に同行して、「こうしてみたらどうでしょうか」と提案することもあります。感覚としては、お客様と一緒に作っていく感じですね。基本的に、当社の製品はお客様ごとにオーダーメイドですからね。

Iさん: 私は今、製造工程の生産管理を担当しています。現在働いている工場ではABSやポレスチレンなど、樹脂関連の色材の仕事がメインです。受注した製品を納期までに作るため、生産機ごとに割り振った生産計画を立てたり、必要な原材料の手配などを行っています。

Hさん: ちなみに、当社が取引している業界は、建材、食品、産業資材関係、家電など、多岐にわたります。ペンやインクといった文房具もありますし、最近だと化粧品まで。本当に幅広い。業界ごとに設計に必要な原料の選定条件やルール、法規制もあり、お客様ごとに確認する項目は年々増えています。

Nさん: また、1つの色を作る際は、何千種類とある原料から組み合わせを考えるのですが、最初から思い通りの組み合わせが見つかることはまずありません。さらに、色の組み合わせだけでなく、加工温度などの製造条件も関わってきます。そうしたなか、私たちは自分の経験をもとに「この添加剤を80度以上で加工するとこうなるだろう」といった予測を立てながら取り組んでいくのです。

Iさん: また、試作品では上手くいっても、大量に製造すると上手くいかない場合もあります。発色もそうですし、原材料が機械の熱で焼けてしまい異物が出そうだとか、顔料が混ざりにくそうだとか。現場では予期せぬことも起こります。私たち生産のプロはこの辺りの問題をしっかり見極め、技術部門にフィードバックする役割も担っています。

Nさん: でも、仕事の難易度が高い時ほど、燃えますよね。自分が考えた配合で意図通りの品質が出た時は、すごく嬉しいですよね。

Iさん: 確かに、そうですね。他社ではできないことや、まだ誰もやっていないことなど、難しい要望をクリアした時に感謝の言葉をいただくと、頑張って良かったと思いますよね。

Hさん: あとは、それだけ試行錯誤して作ったものが最終的にどのような製品に活かされているのか教えてもらった時。当社の製品が自分たちの身近なものに数多く活用されているという喜びも大きいですね。

#02.各職種の連携が生み出すこだわりとは?

Hさん: 営業の取ってくる仕事を大きく分けると、既存と新規の2つ。既存製品であれば、納期の調整だけといった案件もありますので、その際は営業が直接、生産部門とやりとりすることもあります。

Iさん: そうですね。私たちはお客様の要望に応えられるよう納期を調整していきます。胃が痛くなる日もありますけどね(笑)

Hさん: 「もう少し生産スケジュールを詰められないか」といった難しい要望にも可能な限り対応してもらっていますよね。いつも、ありがとうございます。

Iさん: でも、本当に難しい時は断りますよ。品質が落ちては意味がないですから。ただ、やはり営業の皆さんが仕事を取ってこなければ始まりません。私たち生産もいつも感謝しています。

Hさん: 営業と技術部門もよく連絡を取り合っていますよね。お客様からまったく知らない素材や原料についての相談が来た時は同行してもらいますしね。

Nさん: 正しくものを作るには、正しい情報を元にしないといけないので。「後はやっておいて」ではなく、一緒に相談しながらできると楽しいですね。それから、技術部門は生産部門との連携も欠かせません。試作品は材料が少量ですが、実際に製造するとなると、100キロや1トンというスケールになることも。そうした際に「それなら、この機械だと作りやすいですよ」といった具合に生産の現場からも提案をしてくれるので、とても心強いですね。

Iさん: 同じ機械でも、工場によってクセがありますからね。ある意味、生き物のような。それを知っているのは、毎日見ている現場です。また、新規製品だと、初めて製造した時は上手くいっても、2回目は上手くいかないこともあるので、品質を安定させるまで油断できません。

Nさん: 極端な例でいうと、まったく同じ条件で製造しても夏と冬では品質が異なってしまうことも少なくありません。だから、1年から2年の時間をかけて、ようやく安定したと言える感じですね。

Hさん: 時間がかかるものだと、10年かかるものもありますよね。まだ製品化されていない相談もありますし。

Iさん: 新しいものを作るとなると、やっぱり時間がかかってしまいます。最近はどんな製品も10年保証や20年保証というものが求められる。そうなると試験期間からどうしても長くなります。

Hさん: それにお客さまからの難しい要望は、肉眼では違いがわからないレベルのものもありますよね。

Nさん: 色管理は特にそうですね。同じ顔料を使用していても、作ったタイミングが違うと色がブレてしまうことがあるので。隣に並べても違いがわからないとしても、品質を厳しい目で見て、安定した製品を出しているお客さまの要望に応えていく。それだけの技術が、私たちにはあると思います。

#03.日弘ビックスの強みとは?

Iさん: やはり、大手にはできない小回りを効かせた対応ではないでしょうか。生産計画を組む上でも、お客様から急ぎの要望があれば即対応できるように心がけていますし、多少の無茶ぶりだったとしても、応えるだけの自信がありますね(笑)。もちろん、生産計画を目まぐるしく変えなければいけないので大変ですけど。原料の発注時期や納入時期などを細かに調整しながら、対応しています。

Hさん: 確かに、小回りが効くというのは強みですよね。

Nさん: わかりやすく言えば、より早く、より良いものを、より安く。そこに応えられるというのは、強みだと思います。あとは、難しい難題に対して、自分の業務範囲を線引きするのではなく、みんなで「これどう?」と気軽に話し合えることができることが強みだと思います。企業理念にもなっていますからね。

Iさん: 「一見無理でわがままかとも思われるほどの、非合理的な顧客のニーズ(要請)に関し、技術・技能その他管理上良く合理化された企業体制によって、双方の利益となる創造的な提案を積極的に行い…」というやつですよね。

Nさん: そうです。「自分はここまでしかやりません」ではなく、「もっと一緒にやってみよう」と。誰もが試行錯誤をするような。立ち話で「何とかならない?」という相談なんて日常茶飯事ですからね。

Hさん: 営業としては、幅広い業界のお客さまを担当させていただいていることが強みだと感じますね。どこかの業界に依存しているわけではないので、経営面でも安定感がある。これからは国内外問わず、さらに業界を広げていこうという方針もあります。同時に、もっと勉強しなきゃというプレッシャーもありますが、やりがいも感じます。

Iさん: 幅広い事業領域があるからこそ、幅広くチャレンジできる。さまざまな難題に挑戦することが好きな人にとっては、飽きない会社ですよね。

#04.今後、挑戦してみたい案件、来てほしい人材とは?

Hさん: 現在、営業に異動して3年目。ようやく、お客さまから顔をはっきりと覚えてもらい、関係性が築けてきたところです。まずは、そこをもっと強化していきたい。信頼関係が生まれたら、コミュニケーションが早いですから。電話一本でスピーディな対応もできますし、品質を高めるためのより正確な情報のやりとりも可能になりますからね。

Iさん: 私は生産管理を担当になって、まだ1年。生産管理という仕事を、さらにレベルアップしていく必要性を感じています。まずは、担当している工場の生産効率をより高めること。目標は前年比15%アップです。

Nさん: 今、新しい分野として化粧品を担当し始めたばかりなのですが、すごく法規制が厳しい。まずは、使えるもの、使えないものを理解するところから、いろいろ勉強していきたいなと思いますね。その上で、色の専門家として、化粧品をもっとカラフルなものにできないかと考えています。リップやアイライナーなどで、これまでにない色にも挑戦してみたい。海外展開を見据えると、そういった新色やカラーバリエーションの需要は増えていくと思いますしね。

Hさん: 確かに幅広い業界に製品を入れているので、自分の担当製品や業界以外の知識を増やして、仕事の幅を広げていきたいですね。

Nさん: 仕事の幅を広げるということは、会社としても個人としてもチャレンジです。大切なのは、トライ&エラー。失敗したとしても簡単に諦めないこと。失敗は貴重な経験ですから。チャレンジ精神が豊富な人は、ぜひ来てほしいですね。

Iさん: 生産や製造部門でも、怖がらずに挑戦したいという人がもっと増えてほしいですね。何かひとつの能力が問われるわけではなく、幅広い能力が求められていますから。いろいろな人が集まり、お互いにフォローしながら化学反応を起こすような。たとえ理系じゃなくても、知識は入ってから学ぶこともできますから。

Hさん: 営業としては、明るく元気な人がいいですね。人に会う仕事なので、遠慮せず懐に飛び込んでいけるようなタイプだと向いていると思います。わからないことがあったとしても、工場に相談したら必ず答えてくれる社風です。そういう意味では、業種問わず、どれだけ挑戦できるか。トライ&エラーは営業の仕事でも重要ですね。

Nさん: それに活躍の場は、国内だけじゃないですしね。近いところでは、中国や韓国。東南アジアやヨーロッパなどにも事業領域は広がっているので、どんどん挑戦していける環境だと思います。

さあ、彩先端の挑戦を!

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